馬が主役
競馬は馬が走るスポーツですから、馬が主役であることは言うまでもありません。
どんな一流の騎手が乗っていても、馬の能力が低かったり、馬の調子が悪かったりすれば勝つことはできません。
しかし競馬には多くの人が携わっているのも事実です。
走るのが馬であることは確かですが、馬たちは多くの関係者たちによって支えられて表舞台に上がることができるのです。
競走馬たちにとって、競走馬生活の始まりとなるのは牧場です。
馬たちは牧場で生まれ、2歳以降に厩舎に入るまでを過ごします。そこではただ放牧されているだけではありません。
人間を乗せるための訓練から、実際に走るトレーニングまで、競走馬として基本的なことを一通り覚えさせられます。
そして一定の成長に達した馬たちが、厩舎に預けられて本格的なトレーニングを始めることになるのです。
牧場は馬たちを育てるだけでなく、馬を生産する役割も担います。ブラッドスポーツと呼ばれる競馬は、競走馬が生まれる前からすでに勝負が始まっています。
能力のある馬を出すには、牝馬にどの種牡馬を交配すればよいのか、生産者たちは日々思案します。
現在、国内最大の生産者は社台グループです。大きな牧場の生産者たちは、優秀な種牡馬と優秀な肌馬を所有しているため、より強い馬を生産するための環境を整えています。
国内ばかりでなく、時には海外から種牡馬や肌馬を輸入するなど、資金は潤沢です。
また大手生産者の中には一口馬主の募集を行い、その資金で牧場経営をするという、ビジネスに特化した牧場もあります。
逆に小さな経営規模の牧場は良い繁殖馬になかなか恵まれないため苦戦を強いられやすいのが現状です。
生産者の馬を見抜く目、相馬眼がいかに優れているか、また血統に関してどれだけ多くの知識を持っているかが問われます。